乳がん情報
このサイトに記載されている情報は、米国およびカナダの主力癌研究組織の資料をまとめたものです。これらの情報は医学的な助言を提供したり、主治医や医療提供者に代わり個人的な助言を行うことを意図したものではありません。
乳がんとは?
日本人男性の発生率が1%以下という数字でも分かるように、乳がんはごくわずかな例外を除いて、ほとんど女性だけに発生するがんです。 また、乳がんは30歳以下の女性にもみられるものの、この年齢層での発生はごくまれで、50歳以上になると発生率が高まります。乳がんは他のがんに見られるようなあらゆる特徴を示すこともあり、乳房の自己検診(BSE)、医療施設での乳房の検査、あるいは、乳房X線撮影(マンモグラフィ)により乳房にしこりや塊、硬化が発見された場合には、良性のものか悪性のものかを判断するためにより詳しい検査が行われます。
良性腫瘤
乳房の腫瘤の多くは、癌性のものではなく良性で、乳房の繊維の変化により生じます。良性の腫瘤は乳房の細胞を超えて他の臓器に広がることはなく、また、生命を脅かすものでもありません。
悪性(癌性)腫瘤
一般的に癌性の腫瘍は乳腺や乳管の細胞から発生しますが、支持組織から発生する場合もみられます。乳頭からの出血や分泌物を含め、乳がんの展開は様々です。例外はあるものの、癌に冒された乳房細胞は、乳房にみられる硬いしこりとして存在している場合が多く、大半が痛みを伴いません。
乳がんのリスク・ファクター(危険因子)
乳がんの原因についてはまだ解明されてはいませんが、多くの女性がただ単に女性であるという事実以外に何の理由もなく、この病気に罹患することになるのです。ただし、日々の研究の努力が、私たちの知識を高め、いくつかの特定の要素が潜在的な乳がんのリスク・ファクターとして特定されています。
これらのリスク・ファクターには以下が含まれます:
- 複数の一親等の近親者(母親、姉妹)が乳がんに罹患している
- 乳がんの既往歴がある、または、以前に乳房生検を受けている
- 初潮が早い(12歳前)
- 子供がいない、または、30歳を超えてから第一子をもうけた
- アルコールを飲用している(1日に2〜5杯)
- 食事や体重の影響については現在も調査中ですが、脂肪分の過剰な摂取が乳がん発生の増加に関係すると考えられます
どのように乳がんから身を守ればよいのでしょう?
乳がんは予防することはできませんが、早期に発見すればするほど、治療もうまくいきます。絶対確実という検査方法はありません。そこで、ラン・フォー・ザ・キュアファンデーションでは、乳房の健康状態を知るために、毎月1回の自己検診(BSE)、年1回の医療施設で認定専門医による乳房検査、そして、 30歳からは2年に1回の乳房X線撮影(マンモグラフィ)検査、という3本立てのチェック方法の実施を推奨しています。
3本立てのアプローチ = BSE + 医療施設での乳房検査 + マンモグラフィ
BSE: BSEは、乳房自己検診(Breast self-examination)の略で、基本的に毎月、両方の乳房を自分で検査するという方法です。BSEを行うことで自らの乳房に精通することが、乳房のあらゆる変化や異常を発見する可能性を高めます。
医療施設での乳房検診: 医療施設での乳房検診は、専門医により行われる検査で、多くの場合、年次健康診断に含まれています。この検査が定期的に実施されていない場合には、主治医/婦人科医に検診の中で実施してもらうようにお願いしましょう。
マンモグラフィ: マンモグラフィ(乳房X線撮影)は、自己検診では見つけることのできない、極めて小さな癌性のしこりも発見することができる、安全で照射量の低い乳房のX線画像検査です。
自己検診
自己検診—なぜ必要、またどのようにすればよいのでしょうか?
毎月の乳房自己検診(BSE)では、乳房全体と胸部をしっかりと観察する視診と、よく触って調べる触診を行います。このチェックはいずれの順序で行ってもかまいませんが、どちらのステップも重要です。
自己検診をする際は、人差し指、中指、薬指の3本の指を使います。
この時、指先ではなく、指の腹を使ってください。検診に要する時間は各人の乳房の大きさや形状によっても異なりますが、通常は毎月、約15分から20分かければ大丈夫です。毎月、必ず同じ方法で、乳房全体および周辺をチェックすることが大切です。また、毎月の乳房の感触を覚えておきます。毎月の乳房自己検診について簡単な記録を付けている女性もいます。
自己検診の時期
生理の終了後、乳房の緊張や腫れがない時が最適。生理が不規則な場合や、閉経しているなら毎月同じ日を決めて励行しましょう。
自己検診の方法
- 鏡の前で、乳房に赤み・腫れはないか、乳首から分泌物はないかを目で確かめます。(図1)

- お風呂やシャワーで体を洗う時に、左手の人差し指、中指、薬指の3本の指腹を使って、右の乳房に固まりやしこりがないかどうか調べます。つまんではいけません。(図2)

まんべんなく調べてその感触を記憶しておきます。指先の動かし方の一例としては図のような方法があります。(図3)

同時に左の乳房も調べる(この時は右の手で触ります) - あおむけに寝て右肩の下に枕を入れ、右手は頭の下に置いた状態で調べるとより確実です。(図4)

変化や異常を感じたときは、すぐに専門医(外科、乳腺外科、乳腺科)に相談しましょう。
年に一度は、マンモグラフィ検診を受ける事が推奨されています。
触ってもわからないような小さながんを見つけることができます。
監修:癌研究会付属病院 乳腺外科 高橋かおる
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